人気ブログランキング | 話題のタグを見る

秋の八王子古本まつり

3週間も前の事ですが、秋の八王子古本まつり(第13回)に出かけてきました。
秋の八王子古本まつり_f0057509_12155595.jpg
古本まつりといえば、神田神保町というかんじですが、そこまではちょっとね。でも、八王子でとならば、行かないわけにはいきませんわん。

ということで、今回もまたいくつかのテントをめぐり、何冊かを購入いたしました。
秋の八王子古本まつり_f0057509_2117768.jpg
*赤い蝋燭と人魚* (作・小川未明  画・いわさきちひろ)
*花の童話集* (作・宮沢賢治 画・いわさきちひろ)

どちらも童心社の「若い人の絵本」というロングセラーシリーズの中のものです。
16冊からなるこのシリーズは、童心社が「青春の出発点にたつ若い世代に、夢と思索をとの思いをこめ、内外の名作に一流の芸術家たちの挿絵を記したシリーズ」と謳っているとおり、お話と共に挿絵も存分に楽しめ、鑑賞に値します。うちには他に*たけくらべ*と*絵のない絵本*がありますが、これもちひろさんの挿絵です。ちひろさんのものはシリーズの中でも比較的手に入りやすいのですが、ロングセラーとはいえ、入手困難なものもあります。初山茂さんの挿絵による*こころのうた*(萩原朔太郎氏ほかの詩集)、そして堀文子さん装画の*翼あるうた*(女流詩人集)などがそうです。両氏ともに、とんでもなく有名ですから、あまり出回らないのかもしれません。まあ見るだけだったら図書館でってことになるのでしょうけど・・。


こちらは↓、迷うことなく購入した2冊^^。
秋の八王子古本まつり_f0057509_21194751.jpg

*よだかの星* (作・宮沢賢治 絵・伊勢英子)
*ルリユールおじさん* (作&絵 いせひでこ)

伊勢英子さん=いせひでこさん。同じ方です^^。
こんなふうに絵が書けたらなあ・・・。伊勢さん絵を見るといつもそう思ってしまいます。
ブルーの使い方がとてもいいのです。惹きこまれます。
よだかの星の挿絵は、ちょっと見、伊勢さんの絵本のタッチとちょっと違ってるように見えます。でもブルーづかいは伊勢さんそのもの。とても素晴らしい挿絵です。

*あの路* (文・山本けんぞう 絵・いせひでこ)という絵本がうちにあるのですが、孤独な少年と三本足の犬が描かれたお話なのですが、ここで使われているブルー、これが詩人である山本けんぞうさんの文章とあいまってもうほんとに効果的で心にしみいります。涙腺の弱い方は要注意かな^^。素晴らしいコラボ作品です。是非手に取ってみていただきたい一冊です。

伊勢さんはチェロも弾かれます。なんて素敵だこと。
ご主人様は、柳田邦男氏です。評論家やノンフィクション作家として知られてますが、絵本の翻訳も多々おありのようです。「大人こそ絵本を」のキャンペーンも展開されてます。わたしもそのとおり!って思います^^。


そして、こちらの↓かわいい2冊も迷わず購入^^。♪
秋の八王子古本まつり_f0057509_21315532.jpg
*メリークリスマス* (文・RBウィルソン 訳・さくまゆみこ 画・市川里美)
*ティッチ* (作&絵・パット ハッチンス 訳・いしいももこ)

市川里美さんの絵は、題名にバラという言葉がはいる絵本を集めていたころに*バラがさいた*で見たのが最初。とても丁寧に描かれた温かな絵。昔の童画のようなやさしい雰囲気もあってとてもいいのです。今回買った*メリークリスマス*も、クリスマスを迎える世界の子ども達の様子がきれいな色合いで、細かく&かわいらしく描かれています。

*ティッチ*は、3きょうだいの末っ子ティッチが主人公のお話。なんだか*ちいさいロッタちゃん*みたいって思っちゃいますね^^。もちろん作者も違うし、お話もロッタちゃんよりもシンプル。きょうだいってふむふむそうね。たいへんね。すえっこがんばれ。おぉぉすえっこ、してやったり~、てなかんじのお話です^^。
続編の*ぶかぶかティッチ*も読みたいな、って思いました。
by parumax | 2015-10-31 23:05 | 絵本・児童書


<< こんなところで寝てるなんて・・ パールさんお昼寝中 >>