2016 秋の八王子古本まつり ①

今年も行ってきました。遅ればせながらですが、記録しておこうと思います^^;
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ゆっくりと時間をかけて楽しむつもりで出かけたのですが、
想定外の寒さに、ぱぱっと回ってぱぱっと決めて、帰ってきました。

でもね、いいものを見っけられました♪ 最終日でしたけどね。
いやいや、もしかしたら、最終日だから良かったのかもしれません^^。

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最初にのぞいたテントでいきなり目に飛び込んできたのがこちら↓の2冊。
おぉぉ・・なにこれ!? 絵本かな!? 画集かな?
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*ミスカーターといっしょに* (作&絵・ヘレン ブラッドレイ)
*ミスカーターはいつもピンクの服* (作&絵・ ヘレン ブラッドレイ)

手の取って開いてみました。
最初のページに、この本がどんな本であるかいうことが書いてありました。

「おばあちゃま(作者)が こどもだったころの 七十年前のイギリスの小さな町の 暮らしと風景を お孫さんに見せるために 60才になってから 描きはじめた絵本です。」

とね。なんて素敵なことかしら。60才になって書かれたなんてね。
とても細かな絵。そして、文章もとても細かで、家族に話しておきたい、残しておきたいという思いが、優しくも、熱く伝わってくる、そんなご本です。
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発行元が、暮らしと手帖社 なんです。なんだかちょっと納得^^。でも、すでに絶版。
それをまあこんなところで、しかもどちらも300円で手に入れることができ、わたしはニマニマ^^。

作者のヘレン・ブラッドレイさんの絵をもっと見てみたなというかたは、公式サイトでどうぞ。
サイト右上の黄色い印 prints から入り、各項目をクリックすると、たくさん見られます。

そうそう。描かれた暮らしの中に必ずといっていいほど出てくる2匹のわんこ。飼っていた愛犬だそうで、名前はジップとバーニー。種類はわかりませんが、小さく描かれてるから小型犬かな^^。



さてさて、次にご紹介する絵本は、太田大八氏の作品です。
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*ともだち* (作&絵 太田大八)
*かさ* (作&絵 太田大八)

今年97才で亡くなられた太田氏。
わたしは2009年に毎日新聞ではじめて氏の事を知りました。
今も切り抜いたその時の記事を持っています。向かって左がその時の記事。
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100冊以上の絵本と200冊以上の児童書の挿絵やお話をてがけられたかたでした。
どうしてそれまで知らないでいたんだろうと、ちょっと恥ずかしくなるくらいご立派なかたでした。

氏は、原爆投下を体験。心から平和を願っていました。こう話されています。
「絵本は、人間が生まれて最初に出会う心の栄養剤です。安定平和を願うなら、ミサイルや戦闘機より、1冊の優れた絵本こそが効果的ではないでしょうか。」と。

氏は、多摩帝国美術学校(現・多摩美)を卒業され、終戦後に児童書の挿絵を頼まれたことから始められたそうですが、当時はまだ低かった絵本作家の地位向上のために ‘日本児童出版美術家連盟‘を結成するなど、挿絵の著作権確立などにも努められたそうです。

また、”絵本学会” や "こどもの本WAVE" という、こどもの本の文化にかかわる非営利団体の設立をいち早く呼びかけ実現されたそうです。

そんな氏についてあるかたは、「第一級の創作者であると同時に優れた社会の啓蒙運動家。まるでウィリアム・モリスのようだ。」と言っています。


あらま。なんだか熱くなって
なんだかいろいろ書いてしまいました^^;


さてさて、お話のほうはといいますと、まず「かさ」 という絵本ですが、
なんと、文字がありません。絵だけでなりたっています。

アンジュールみたねって思ったかたがいるかも^^。
でも、アンジュールのようにすべてモノクロというのではなく、表紙絵にありますように
女の子のさしている傘にだけ赤を用いています。それ以外はモノクロ。
おそろしく洗練されてます。ものすごくモダン。

なのになのに、ページをめくるごとに感じる温かみ。なんなんでしょうこの温かみ。
おそらく、おそらくですが、ストーリーからにじみ出ているのではないかしらって思います^^。

最後まで見れば、どんなお話なのかわかります。
小さな子たちには、お母さんが言葉を少し添えるだけで、聞き入り見入ってしまうと思います。
いやいや、言葉を添えなくても、子ども達自身が言葉をみつけるかもしれないわね。


「ともだち」 のほうは、そうねえ、小学生が読めば、僕たちはどんな大人になるかなあと思うかもだし、大人が読めば、同級生たちは今どんなふうに生きてるだろかという思いと郷愁で胸がいっぱいになるかもだし、小学生くらいの子どもがいるお母さんが読めば、子どもらの将来が楽しみになるかも。いづれにしても、読後、心ほっこり、といった感じになるのではって思います^^。

もっともっと太田大八さんの作品を読んでみたいな、そんな気持ちになった2冊でした。



あと、いっぷう変わった絵のアンデルセンものや、グリム、マックロスキー、赤坂三好さんなどの絵本を購入しましたので、ご紹介したいのですが、いろいろとやることもありまして、きょうのところはここまでといたします^^。それでは、乞うご期待。なんてね。へへへ^^。


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by parumax | 2016-10-27 14:07 | 絵本・児童書 | Comments(0)


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